先日の台風の被害で名松線の一部区間が運行不可となり、その影響で廃止になる可能性が高いとの報道がされていました。
私は、名松線を2度程しか乗車したことがないのですが、タビテツとしては、風光明媚で地盤の関係で制限速度も遅く、最高とも思える路線ですが、その環境は通勤・通学に利用する人にとっては、風光明媚=自然災害を受けやすい 制限速度が遅い=通勤時間が長いとなり、本来の運輸業としては、欠点としかいえないものです。
事実、名松線の1日の利用客は700人程度(ネット情報)だそうで年間の収入は4000万程度だそうです。恐らく路線の特性上往復で利用する人が大半なので、正確な利用者は350人で、それらの人の平均運賃が1回156円程度の運賃では、運営が成り立つのは難しいのは、容易に想像できます。
以前、何かで読んだことがありますが、ローカル線といわれる路線でも、一日5000人以上の利用客が必要であり、年間の収入も5億円程度はないと存続は難しいのが一般的なようです。その前提から考えても名松線が、今まで残ってきたこと自体奇跡と思うしかないようでです。
仮に名松線が1日3000人と4000人とか利用客がいれば、私は、公的補助を行なっても公共交通機関として残していけばよいとは思いますが、さすがに700人は少なすぎます。
今後このような風景が見れないのは誰もが寂しいと思うことですが、このような運行状態では、存続を説得することはだれも出来ないと思われます。
|