数年前の台風の影響で一部区間が不通となっていた名松線が、全線開通したそうです。
名松線は、人口の少ないところの路線でもあり赤字状態の上、土砂災害の影響を受けやすい箇所に線路がひかれていることもあり、復旧をあきらめ廃止が検討されていた時期もあったそうですが、近隣住民の努力と行政の協力もあり、JR東海は存続するとの判断が下され、廃止を免れたようです。
以前は、路線を廃止する場合の条件が厳しく、なかなか廃止されることが少なかったのですが、小泉政権下の規制緩和で、廃止の基準が緩和され結果、全国のローカル線が廃止されていきました。
赤字なので廃線と考えるのが一般的に思われがちですが、海外とかでは鉄道は公共サービスの一部と考える国もあり、行政側で一定額負担することで赤字路線を維持しているところも多くあるそうです。
効率化も必要ですが、公共サービスとしての鉄道の価値にも目を向けるべきだと思います。
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