東京駅が500億円?をかけて耐震改修されたってことで、乗り換えの時間を利用して写真を撮ってみました。
東京に住んでいたこともある私ですが、東京駅を乗り換え以外で利用したことはなく、有名なレンガ造りの駅舎も今までみたことありませんでした。
今回みたこの駅舎は
大正時代に日本人によって設計されたものを、戦災で被害を受けた箇所を復元したもののようです。
よくよく調べてみるともともとの駅舎は、ドイツ人が東京駅全体の設計を始めたものの一部で、それを途中から日本人が駅舎を行うこととなったもののようです。
当初のドイツ人が考えた駅舎は、こんな感じで
当時最新のコンクリートを使用したもので、その頑丈さを利用し屋根には瓦を配した和洋折衷のものだったようです。
このドイツ人技術者のフランツ・バルツァーさんは、俗に言うお雇い外国人技術者のようで、非常に技術者としても人間としても優れた方のようで、東京駅の駅舎を和洋折衷のものを提案したのも、日本建築に造詣が深かく、日本は外国そのままでなく、日本オリジナルのものが必要との考えがあったように思えてきます。
しかし、当時の日本人にはこの考え方はまったく受け入れがたいもののようで、この和洋折衷の建築物は、偏重したヨーロッパ崇拝の時代においては、欧米人になりきれない日本人的な見方しかさらなかたようです。
また、東京駅がレンガ造りになったのも、辰野金吾さん個人の意向が強かったようで、現在主流となっているコンクリートを使用されなかったのもそのためだったようです。
この、明治維新後50年必死に外国に追いつこうと努力した結果、新しいものを取り入れられなくなった日本人にのすがたは、戦後の今の日本人の歩みと同じように感じられ、今回の東京駅の改修は示しているのかもしれませ。
この日本を見続けていくこの富士山はどうのように思っているのでしょうか??
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